編集作業が一変したDIGITAL PAPER


海外の方との編集作業のやり取りは、全てPDFで行っている。

私自身、ずっと紙ベースで、初校→再校→校了と編集工程全体を行ってきた人間なので、初めは大丈夫かなと心配していた(日本の出版社での編集作業はまだ、紙ベース)。

 

でも!

それも、すぐにPDFの編集作業の素晴らしさを実感することになる。

編集ソフトInDesignで初校を作成し、PDFを作成する。

そして、SONYのDIGITAL PAPERで、その初校PDFに校正の赤入れをしていく。

 

このDIGITAL PAPERがすばらしい。

ほぼ、紙!

デジタルということを忘れるほど、目にやさしいのだ。

スマホやパソコンの画面とはまるで違う。

何百ページ読んでも、目に負担にならない。

 

専用のペンでDIGITAL PAPERの画面に赤を入れていくのだが、最初は、著者に汚い字でスミマセンと謝ったほどヘタだったが、結構、字もうまく書けるようになった。

脚注の小さな文字も、拡大できるので、読みやすい。

「見開き表示」もできるので、レイアウトのバランスも見ることができる。

 

校正を終えて著者に送るのは、メールの添付で一瞬!

プリントアウトして何百ページもの紙の束を宅急便で送っていた頃が嘘のようだ。

 

髙村京夏